SEEDS-net  vol.35
2005年9月 12日発行


今回SOJは草津に合宿に行ってきました。そこでは、ドンちゃん騒ぎあり、ドンちゃん騒ぎもあり、そして、ドンちゃん騒ぎがありました(笑)
SOJがさらに仲良くなったところで、第35号メルマガの始まりです。では、どうぞ。

<もくじ>

マイレポート SOJ合宿ルポ
マイレポート 栄光の裏にある地域密着の難しさ
マイフィールド アジアリーグアイスホッケー開幕
マイレポート オレゴン滞在記

+ マイレポート + SOJ合宿ルポ 

今年のSOJ合宿は草津に行ってきました。

去年の名古屋合宿では施設見学、クラブのフロントの方へインタビューなどスポーツビジネスにおける必要なハードやソフトの内情を知ることがテーマでした。
今回の夏合宿のテーマは、スポーツクラブが在る「街」を感じることです。

草津とはどういう街なのか。草津の人にとってザスパ草津とはどういうものなのか。

東京から車で約3時間。周囲を山に取り囲まれているいわば秘境のような街。東京や地方都市とは似つかない非常に情緒溢れる小さな温泉街でした。わずか2日間の滞在でしたが、温泉に浸かったり、名産を味わったり草津を堪能できました。
実際に街の方から話を聞くことは出来ませんでしたが、ザスパ草津の生みの親である飯島庄二さんのインタビューをすることができ、少しは、ザスパ草津と街との関係など勉強になりました。

Jリーグでは、声高に「地域密着」が叫ばれていますが、草津は他の都市よりも優れている面があったように思います。それは、小さな町だからかもしれませんが、コミュニティの深さです。(はやり言葉ならソーシャルキャピタルというのでしょうが)。その土壌があったことは、ザスパ草津がJに急速で上がれた要因の1つかもしれません。

また、少し話は逸れますが、幸運にも合宿直前にインタビューが決まった飯島さんのお話から、ザスパの成功要因としてもう一つ感じたことがありました。それは、クラブのコミッショナーであった飯島さんが宿泊業を営んでいたことからスポーツビジネスと同じサービス産業の経営の厳しさ、スキルを備えていたこと、飯島さんが単なるビジネスマンではなく地域のコミュニティの一員であったことです。

現在、ザスパ草津はJリーグに上がってから実質の本拠地を前橋にしています。そのことで、草津の人は、ザスパは草津から離れていったと感じていると聞き、合宿の最後に観戦したザスパ草津の試合では、複雑な気持ちになりました。それは、前橋からもザスパを応援している人たちが出てきているようにも思ったからです。今後草津はどういった道に進むのか気になります。

今回、合宿において感じたことは、2つ。
一つ目は、単純ですが、スポーツは非常に公共性を含んでいること。普通の一企業と
は、違い、クラブというのは、街の宝、誇りになるのだなあと。その公共性を見失ってはクラブに成功はあり得ませんね。
二つ目は、スポーツクラブを持つ街の特性です。スポーツが公共性を持つ故、そのクラブが存在する街の特徴をつかまないと、これまた成功は難しいなと思いました。

 

 

 

 

 






+ マイレポート + 栄光の裏にある地域密着の難しさ
≫≫ 湯もみの町でインタビュー

2005年度SOJ夏合宿。今年の舞台は温泉町、草津です。草津に合宿地を選んだ理由は、けっして日本有数の温泉地があるからという理由だけではありません。このメルマガの読者の方なら、きっと草津には温泉のほかにも最近できた名物があることを知っていることでしょう。

ザスパ草津。今年から四国の徳島ヴォルティスともにJリーグ加盟を果たしたサッカークラブです。人口わずか8000人足らずの町から飛び出したザスパは、恐ろしいスピードでJ2の舞台へと駆け上がっていきました。なんと、3年前の2002年には、まだJ2よりも4つ下のカテゴリーのリーグ、群馬県リーグでプレーしていたのです。

その2002シーズンからは現在の「ザスパ草津」となり新体制がスタートしましたが、それ以前は「リエゾン草津FC」という経営状態もギリギリのチームでした。その代表だったのが今回インタビューさせていただいた飯島庄二さんです。本職は旅館を経営している飯島さんですが、ひょんなことからリエゾンが生まれるきっかけになるサッカー専門学校の土地を提供することになります。だんだんチームの運営にも関わるようになり、学校が解散したあとも選手たちの面倒を見続けました。リエゾンを町や旅館組合などに支援してもらうように働きかけた人物でもあります。

飯島さんは現在、ザスパの経営からは離れていますが、サッカークラブと草津への想いは今でも強く持っています。草津という今までJクラブのほかの都市とは違う特殊な町でのサッカークラブの運営に関しても貴重な話を聞くことができました。ザスパの今のホームタウンである群馬県出身のメンバーも、テレビなどのメディアからの情報だけでは知ることのできない、Jリーグ昇格の裏にあるモノを知ることができたことに衝撃を受けていました。あまりここで書くと次号以降で掲載予定の「人から見るスポーツ」が面白くなくなってしまうので、これ以上はやめておきます。次号、乞うご期待です!

<参考>
ザスパ草津FCホームページ→http://www.thespa.co.jp
徳島ヴォルティスオフィシャルサイト→http://www.vortis.jp
SOJメルマガ27号

伊藤 祐己 


+ マイフィールド + アジアリーグアイスホッケー開幕
いよいよ9月24日からアジアリーグ・アイスホッケーの新シーズンが開幕します!アイスホッケーの国際競技力の向上だけでなく、民族・文化・経済の交流を促進することによって国際理解を深めることが理念であるこのリーグは、一つの国が開催しているリーグではないんです。まだ3シーズン目で参加チームが今年も変更している若い若いリーグであり、今シーズンは中国と韓国から1チームずつ増えて9チーム(日本4、韓国2、中国3)で行います。サッカーでいえば欧州チャンピオンズリーグばりに異国のチームと対戦します!

日本からは我らが早稲田大学のキャンパスがある東京・東伏見を本拠地とする昨年度のチャンピオンチーム・コクド、釧路を本拠地とするアジアリーグ初代王者である日本製紙クレインズ、遠い昔である1925年にスケート同好会として発足した王子製紙、そして自分が日本のアイスホッケーを知るきっかけとなった日光神戸アイスバックスが参戦します。ちなみに今期から世界最強レベルのリーグであるアメリカのNHLに闘いの場を移した福藤豊選手はコクド出身の選手なんです。

中国からは新チームである「ノルディック・ヴァイキングス」はアイスホッケーの本場である北欧のスウェーデン資本が強力なバックアップとなり、さっそく上位陣に食い込んでいける戦力で密かに注目しています。プロ野球での楽天イーグルスの負けっぷりを見ていると、新参チームで上位陣に食い込んでいくだろうと期待できるのはワクワクじゃないですか!

Jリーグやプロ野球ほどアイスホッケーは日本に広まっていないのが現状だし、実は自分もまだ一度も生で試合を見たことがないんです。自分の住んでいる横浜からだと、コクドの試合(東伏見)以外は北海道か栃木県の日光で行われるので、気軽にヒョイッと観戦するというわけにはいきません。なので首都圏に住んでいる方でもすぐに観戦にいける試合はというと、9月24日と25日にで新宿から西武新宿線で20分ほどのところにある東伏見駅前にある、サントリー東伏見アイスアリーナで日本の4チームによる開幕戦です。なんと、2試合も行われるんです!もちろん1試合分の料金で観戦できますよ。その次は10月8日と9日です。

今までサッカーしかやっていなかった自分は、7月からアジアリーグアイスホッケーの日本事務局でインターン生としてお手伝いをさせてもらっています。なので毎日がアイスホッケー、そしてスポーツビジネスの現場で受験勉強よりも遥かに楽しんで勉強をさせてもらっています。そしてこれからはSOJメルマガを通じてアジアリーグだけではなく、アイスホッケーの魅力を伝えていきたいです!

<参考>
アジアリーグアイスホッケージャパンオフィス公式ページ→http://www.alhockey.jp

内田 大三 

+ マイレポート + オレゴン滞在記
8月13日〜28日まで約二週間、スポーツ科学部の英語授業の一貫としてアメリカのオレゴン州のポートランド市でホームステイしてきました。初めての海外旅行で出発前はかなりナーバスだったけれど、いい仲間にも恵まれ、ホストファミリーや現地の人もすごく親切でフレンドリーだったのでとても楽しめました。

まず現地で一番良いなと思ったのは挨拶などのコミュニケーション。日本ではショッピングの際などに言われるのは「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など、とても他人行儀で業務的な挨拶しかありません。でも向こうでは客と店員の間に常に「How are you?」「How’s it going?」(調子はどう?)、「Fine, thanks.」「good.」(元気だよ)、「That’s good.」(それはよかった)にみたいなコミュニケーションがあってとても気分がよくなるんです。バスに乗り降りするときなんかもGood morning. Hello. Thank you.みたいな挨拶が常にあってとてもよかったです。 挨拶をしているとその度に自分の表情が和らいでいるのが感じられた。挨拶の違いだけでこうも気分がよくなるのか、という感じでした。この旅行で挨拶の大切さを再認識させられました。

次にスポーツ科学部の学生として現地のスポーツ事情について一言。第一にスポーツ施設が本当に充実していること。屋外のスポーツ施設(テニスコート、バスケコート、陸上トラックetc)は基本的に無料でした。それも日本みたいに学校とか公民館の施設ではなくて、スポーツ施設単体で存在しています。またジムなども無料で使え、しかも朝の5時くらいから夜中の12時くらいまで使用可能でした。あと、サイクリングをしている人が異様に目に付いた。街中にはバイク専用のコースがあり、バスや電車にはバイクを積むスペースがしっかりと確保されていました。オレゴンではスポーツが生活に一部に溶け込んでいる人がかなり多かった! 日本ではスポーツをする場所も金で買うのが現状ですが、向こうではスポーツはタダでできるのが当たり前でした。まぁ、オレゴン州は日本の本州より少し大きいくらいの面積の中に人口がたった350万人しかいないところだからスケールが違いますね。日本がアメリカの真似をしようとしても無理な話ってことですよ。アメリカやヨーロッパの真似をするのも良いけど、やはり良いところを真似しつつも日本らしさを大事にしていくことが重要じゃないのかなと思います。

アメリカに行ったら野球を見に行かないと、ということで野球の試合も見に行きました(マイナーだけど…)。球場の一体感、盛り上がりなどマイナーの試合とは思えないくらいすばらしかったです。そこで現地の人に教えてもらったのですが、木曜の夜はThirsty Thursday(←洒落らしい)という企画がありビールが格安(確か1ドルくらい)で飲めるそうです。黙っていても客が入りそうな野球の本場でも集客のため、いろいろなイベントをやっているんですね。日本のプロ野球の球場でもやったらどうだと言われました(笑)。

それと、ホームステイプログラムの一貫としてスポーツマーケティング分野の教授の講義を聞いたのですが、簡単な英語を使ってくれているのにもかかわらずところどころ理解に苦しみました。内容自体は企業の資金調達・広告戦略などについての基本的な話で、あまり踏み込んだ内容は話してくれませんでした。まぁあまりコアな話をされても英語じゃ理解できないのがオチなんですけど・・・。そこでつたない英語でがんばって質問してみました。

「ヨーロッパのサッカーチームやメジャーリーグのチームなどが、積極的に日本ツアーを行っているがそれについてどう思うか?」 「海外の名門チームが日本ツアーする目的
は、基本的には自チームの知名度アップ・サポーター獲得・グッズの販促などであって日本のスポーツ界の活性化などではない。一時的に見れば話題性もあり日本企業の売り上げ向上等には繋がるが、日本のスポーツ界発展という面ではファンが海外に多く流れるなどのマイナス面が大きい。 現に日本野球界では、それだけが原因とは言わないが、多くのうまいプレイヤーがメジャーに流れ日本の野球界自体は人気が低迷してきている。サッカー界にも近くそのような現象が起こる可能性がある。『また来てほしい』などといって海外チームの狙いを見抜けないようでは日本のスポーツ界の将来は危うい」

ということでした。もっと聞きたいことがあったのですけど、自分の英語力ではこれが限界でした。今回の旅行で本当に英語の必要性を実感させられました。

最初にも書いたとおり今回初めての海外旅行だったのですが、やはり話で聞いたり、本なんかを読んだりするだけでは本質を理解するのは難しいと感じました。予想通りだったところ、そうでなかったところ実際肌で感じてみて初めて理解できたと思います。この旅行ほど自分の価値観を刺激したものはないと思う、それぐらい良い旅でした。

薄井 裕太郎



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