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SEEDS-net vol.48
2006年3月 27日発行 |
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ずーっとサッカーをやってきたワタクシは、常々こんな疑問を持っていました。
どうして、バスケや野球をやっている人が、あんなにも熱心にサッカー日本代表を応援するのか?と。
確かに、TVであれだけ盛り上がっていれば少しは見る気にもなれるのかとは思っていましたが…。
ただ、今回のWBCを経験して、スポーツは理屈抜きに面白い!!と再確認しました。
では、スポーツの様々が描かれている今回のメルマガへGO!!
<もくじ>
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| + マイレポート + WBCから学んだこと |
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第一回ワールドベースボールクラシック(以下WBC)は、日本が優勝という結果で幕を閉じた。この大会を通じて、私はとても満足をしている。いや、それは満足を通り越した別のものかもしれない。私はフリーペーパーではこのように書いた、「『やっぱり野球ってすごいな』って思ってもらいたいし、野球の素晴らしさが世界に伝わってほしいし、それが日本から発信されればなおうれしい」と。これらが確実に現実になりそうなのである。このように書いた本人でさえ、ここまで盛り上がるとは考えられなかった。この盛り上がりを予想できた人はほんの一握りである。
フリーペーパーが出来上がった1月でさえも、「WBCは今年だよね?」という感じ。それもそのはず、問題山積みで始まったこの大会。数々の問題が原因で盛り上がりに欠けてスタートしたものが、誤審問題が大会中に起きたおかげで俄然盛り上がっていったという皮肉もあり。まさに「スポーツはふたを開けなければわからない」ことを示してくれたのである。
実はWBCでは「問題×スポーツはふたを開けなければわからない」この公式から数々のドラマが生まれた。
訳のわからないトーナメントを組んだおかげで、日本対韓国の試合が三回も行われた。普通ではありえないはずの日韓戦第3ステージ。しかし、行われたおかげで、一番の感動する試合となる。この試合で初のスタメン落ちをしながらも、王監督の采配に応えた、代打福留のホームランが生まれ、ベンチメンバー全員が喜んだ宮本のタイムリーヒットが生まれたのである。そしてまた、この二人は、松井秀喜と井口資仁というメジャーリーガーが辞退したために選ばれたメンバーである。特に宮本が選ばれていなかったら、誰があそこまで全力で裏方に徹しようと動けていたのだろうか。
一人の人間がいることによって、歴史上、一番チームワークのいい代表チームが生まれたのである。
不思議なトーナメントのおかげで、決勝は数々の死闘を演じてきたキューバと当たることになる。キューバとの決勝といえば、アトランタオリンピックであり、同じアメリカの地、松中、福留、辞退した井口と、この試合でもキーマンになった選手が出場していたのであ る。
いいチームワークは美を写し出す。川崎宗則は、ついさっきファインプレーをしたばかりであった。それでもボールが手につかない。世界一への重圧。それは誰もが感じる、日本の選手だけではなく、キューバの選手も然り。ミスを犯したときの王道は余計なプレッシャーをかけずになだめること。特に究極の戦いのときは、王道で行くべきである。しかし、その中だからこそ、きらりと光るアクセントをつけることは、勇気が必要だが、効果は大きいものだ。その仕事を難なく西岡剛はこなした。もしも、セカンドが井口だったら、誰も檄を飛ばさないだろう。それでもよかったのかもしれない。
しかし、私はこの二人の関係が好きになったし、ベンチに戻るときに全員から出迎えられた光景がより感動的に見えた。チームワークとは、チームが働くこと。いいチームワークとは、チームがスムーズに正しい方向に働くこと。美しさはどこにでもある。見つけた人で美しさの度合いも異なるものだ。
松中信彦の魅力、それは類まれなバッティング技術でもあるが、全力プレーこそが松中の真骨頂である。しかし、それは諸刃の剣でもある。表に出たのが、準決勝の韓国戦であり、裏に出たのが2年連続で敗退したパリーグのプレーオフである。王監督ははじめから松中の4番を公言してきた。松井が辞退をするという前から。王監督は知っている、4番が活躍すればチームは勝ち、活躍しなければチームは負けるということを。つまりは、松中との心中を決めていたのである。それはなぜか?同じチームだからといった個人的な情は日本代表に持ち込まないことは鉄則であろう。
しかし、4番の重圧は4番にしかわからない。4番の喜びは4番にしかわからない。チームでは味わえなかった4番の喜びをどうしても味わせたい王監督の感情移入。そこまで松中信彦に感情移入させるもの、それは全力プレー以外にありえない。松中自身も知っている、勝敗は自分の腕にかかっていることを。つまりは、王監督を胴上げできるか否かは、自分次第であることを。その期待と重圧を背負って、決勝もいつもどおりのプレーをした。いつもどおりの全力プレー。
ここまで、全力プレーを押すのには意味がある。心への衝撃が一番大きいのは、全力プレーであると思うからだ。どんな野次よりも、全力で戦われることが相手のプレッシャーとなり、どんな言葉よりも、全力プレーが仲間を鼓舞し、どんなファンサービスよりも、全力プレーが一番のファンサービスであり、感動を生む薬である。全力プレーこそが、波乱を生む原動力になるものだ。それに、誰にでも出来そうでいるが、実際は出来ないという皮肉な仕組み。本人はそのつもりでも、伝わりにくい難しさ。高校スポーツが人気であるのは、全力や必死さがひしひしと伝わってくるからである。
それは、彼らが純粋であるからなのか?はたまた、これから散ることがわかっているからなのか?負けたら終わりという状況がすべてを美しくみせるのだろうか?ひとつではない、様々な背景が絡みあい、必死さが伝わってくるのであろう。しかし、同じことをしたからといって、プロ選手の必死さが伝わるとは限らない。高校生とプロ、いや、人は皆、違うのであれば、その時点で異なる背景。難しい話である。「やってみなくては(どのようにとられるか)わからない」全力プレーであり、その結果も「どうなるかはわからない」。それこそ、「スポーツの本質」である。
第一回目のワールドベースボールクラシック。いろいろな視点から見れば、良い点も悪い点もたくさん出てくる。とても勉強になる古典(classic)としての資格を持っている大会であった。
西山 裕貴 |
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+ マイレポート + スポーツスクエア2006 キンボールスタッフを体験して |
3月12日に、WASEDA Club 2000の主催でスポーツスクエア2006が開催されました。これは、所沢市内の小学生を対象に、キンボール、フラッグフットボール、コーディネーショントレーニングの3種目を体験するというイベントで、私は学生スタッフとして参加しました。
私はキンボールの補助スタッフだったので、ずっとキンボールをやっていました。キンボールは子どもから大人まで、誰でも気軽に楽しめるスポーツです。直径1mくらいの大きなボールを使って、4人一組で構成されたチーム(それぞれピンク、ブラック、グレーで色分けされたチーム)が、ヒット(サーブ)やレシーブを繰り返して試合を進めていきます。
4人のうち3人がボールを手で支え、1人が「オムニキン・ピンク!(自チーム以外の色)」と言った後にヒットをし、指名されたチームはボールが床に落ちる前にレシーブをしなければいけません。そして、ヒットやレシーブに失敗すると、失敗したチーム以外の2チームに1点が加算されます。
また、この「オムニキン」という言葉は、「オムニ」が「すべての」、「キン」が「キネスシス(運動感性)」を意味し、したがって「オムニキン」は、「すべての人が楽しめるスポーツ」という造語です。
子ども達は大きなボールに興味津々で、体験する前から、ボールに群がって遊んでいました。最初は自分よりも大きなボールを扱うのに苦戦していましたが、慣れてくると、敵チームのいないところへボールを出したり、戦術を考えたりと、高度なことまでできるようになっていました。私も一緒にやっていて、その上達ぶりに感心してしまいました。
子どもでも、短時間で本格的な試合までできるので、大人の方ならもっと高度な試合を楽しめると思います。
実は、このキンボール、なかなか奥が深いんです。敵チームを惑わせるために、ヒットをするときに、「オムニキン・ブラック ブラック ピンク」と言ってみたり、どこに打つか分らないようにするためにボールの下からヒットしてみたり…。また、暴言や暴行などの反スポーツ的行為には厳しく、1回目の警告で他チームに1点が加算さ れ、2回目の警告でその選手は退場処分となってしまいます。
キンボールは「オムニキン」の言葉からもわかるように、すべての人が楽しむということが重要で、暴言を吐いて他の人を不快な気持ちにさせたり、試合の雰囲気を悪くしたりするのは、絶対に許されない行為であるため、厳しく罰するのだと思います。
私はこのスポーツスクエアを通して、子どもとの接し方やキンボールの奥深さ など、いろいろなことを学ぶことができました。特にキンボールは、今までやったことがなかったのに、この一日で体験したり、指導者の方のお話を聞いたりして、ルールなどの細かいことまで知ることができ、ますます興味を持ちました。
キンボールは、プレーヤー全員がボールに触らなければいけないので、誰でも活躍できて、みんなが楽しめるスポーツです。ぜひ一度、やってみてください。
中島 幸子 |
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+ マイレポート + 指定管理者セミナー |
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3月24日九段会館、椛フ育施設出版主催による「公共スポーツ施設における指定管理者制度の今後」というセミナーに参加してまいりました。参加者はざっと見渡してみたところ、250〜300名くらい。参加者は私の知らない方ばかりで、「スポーツ環境を変えたい!」と思っている輪の広さに驚きと嬉しさを感じた。
さて、指定管理者制度とは、簡単に言えば「民営化」である。自治体が直接運営したり、自治体が建設したもので、公益法人が受託して運営したりしている施設を、事業計画書を含めた入札によって総合的に判断し、運営先を決定する制度。有名なところでは東京体育館やフクダ電子アリーナ(旧蘇我スタジアム)も、既にこの制度を導入している。
この制度は2004年から徐々に開始し、2006年までに軌道に乗せ、今後もさらに加速していくと見られている。 このセミナーでは、合計で5名の方が、既に運営している体験談を元にした入札の知識、運営の知識、そして今後の展望などの講演を行った。
実際に入札に参加し、運営を行う公益法人や民間事業者。制度や要項を作成し、委託を行う行政担当者。制度の在り方を研究し、将来性を研究する大学教授や学生。講演者・参加者ともにたくさんの立場があり、それぞれの思惑が交錯する中
で、開催されたこと自体に今回のセミナーの意義があるとは思った。しかし、その内容は、講演した方々の背景が十分に活かしきれておらず、講演が抽象的なものに終始してしまったと感じている。それが参加者に伝わったのかどうか、質疑応答も具体的な内容を求めるものが多かった。
100の事例を知っているよりも、ひとつの現場を経験しているほうが強い。
まだまだ指定管理者制度が浸透していない現状において、既に入札で勝ち取り運営を行っている公益法人・民間事業者の方々の体験談は、多くの方が知らないことで、興味深い。だからこそ、現場の生身の声をぶつけることで、話の現実味が増し、参加者により大きな影響を与えることが出来たのではないか。学生の身で僭越ながらも、色々と内容に課題が残るセミナーであると思った。
ただ、こういったセミナーも、制度と同じくそのまだ歩み始めたばかり。指定管理者制度が政策としての真価を問われるのは、今後の数年間にかかっている。指定管理者制度、これからを温かい目で見守りたい。
(株) 体育施設出版→http://www.taiiku.co.jp/
東京体育館→http://www.tef.or.jp/tmg/index.php
フクダ電子アリーナ→http://www.sogastadium.com/
吉岡 健太朗 |
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