SEEDS-net  vol.55
2006年7月 3日発行


雨が降ったらジメジメ。雨が止んだら、余計にジメジメ。いわゆるこれが日本の梅雨ですね。しっかり汗を拭いたり、水分補給したり。梅雨ですと、カビにも気をつけましょう。夏に向けてのシェイプアップもいいですが、今の体調を壊さないことにも注意してください!と、なかば自分へのメッセージを含んで、今号のメルマガがスタート!

<もくじ>

ひとから見るスポーツ NPO法人 グローバル・スポーツ・アライアンス
蔵本匡史さん
マイレポート ぶらりドイツの旅
マイレポート 荒れ狂え早稲田 俺らの誇り
Sino's Works from Number

++ ひとから見るスポーツ ++  NPO法人 グローバル・スポーツ・アライアンス
                                                                       蔵本匡史さん
前回は、蔵本さんのご経歴と、スポーツと環境のつながりについてのお話でした。今回は、蔵本さんの具体的な活動についてのお話になっていきます。


■オリンピックと環境
―いま2016年に開催するオリンピックの国内招致活動をしていますが、オリンピックと環境についてどうお考えですか?

スポーツイベントに限らず、大規模イベントだと大きな環境負荷がかかるものです。では、そのイベントがなくなったらどうする?と言われたら、なくすことを考えるよりも、どうやったら環境に負荷をかけずにやれるか、という発想をするほうが現実的だと私は思います。実際、国際オリンピック委員会(IOC)も『スポーツの持続可能な開発』ということで動いています。1996年には、環境について言及するために、オリンピック憲章が改定され、オリンピックムーブメントの三本目の柱に『環境』というのが新たに付け加えられました。

今回2016年のオリンピック招致に東京が名乗りをあげたということで、開催地の決定には環境が重要なファクターになることは間違いありません。この間のトリノオリンピックでも、大会そのもので出てくる二酸化炭素の排出量をゼロにしようという試み、いわゆる”カーボンニュートラル”の取り組みをしていました。2012年の開催が決定したロンドンでも、大会会場への往来(交通)で発生する二酸化炭素を削減しようという計画を出しています。オリンピックでの環境対策は、いまや一番重要と言っても過言ではありません。だから、東京も積極的に環境問題の対策を打ち出してくると思います。そうは言っても、個人的には、単純に日本にオリンピックがきたらいいなぁと思います。楽しいじゃないですか(笑)


―では具体的に、日本でのオリンピック開催を実現するためには、どのような環境対策をすればよいとお考えですか?

 
想像つかないですね(笑)。なぜ想像つかないかと言うと、ロンドンオリンピックの話も私の想像を超えちゃったんですよ。なので、2016年の大会では、それを上回らなければいけない気がします。勝手な私論を言わせてもらうと、例えば日本全国で植林を増やすとか。日本は実は森の国ですよね(国土の67%が森林)、だから、そのことをアピールする上で、世界の人たちに日本には優れた森があるというイメージを持ってもらうのはどうだろうかと思います。

あと、今は東京と福岡の2都市が名乗りをあげていますが、もし東京でやることになったとしても、東京だけが環境対策をするというのはやめて欲しいんですよ。北京を見ていても、個人的には少しがっかりしています。北京は確かに環境対策をして街をきれいにしています。他の都市も北京と同様にやっているところもあると思いますが、中国という国全体からすると、ちょっとどうかなという感じを受けています。大気は循環しているので他の場所で汚された空気は、遠く離れた場所にも影響します。北京だけきれいにしても、どこか他の都市の空気が汚ければ、その汚い空気が入ってきてしまって、関係なくなってしまうんですよ。黄砂の問題もありますね。どこかひとつの都市だけ空気をきれいにしても仕方ないんですね。だから、もし東京でやることになったとしても、日本全体で、国を挙げて環境問題に取り組んでもらいたいと私は思います。


■スポーツのチカラ
GSAでは、使用済みのテニスボールを難聴児のいる学校などへ提供し、教室の環境向上に役立てるためのテニスボールリユーズ活動を行っています。補聴器をつけている子供たちにとって、教室で椅子や机を動かす際に出る“ギー”という音は非常に不快なもので、生活に支障をきたします。補聴器をつけているとラジカセで録音したように音が全て均一に耳に入ってきます。耳の悪くない人は、普段音を聞き分けているんですね。例えば、今こうやって私にインタビューしている時も、私の声以外は聞こえないようにシャットダウンしていると思うんですよ。でも、補聴器をつけた人たちというのは、その機能をお持ちでない方がいらっしゃいます。どういうことかというと、自分で聞きたい音を選べないんです。つまり、入ってくる音を全て脳に入れなきゃいけないので、“ギー”と椅子を引きずった時に出た音は、大きな音のままギーって頭に入ってくるんです。そういった障害をなくすために、古くなって使わなくなったテニスボールを再利用して、その椅子の脚につけられれば、安心して学校に通うことができるし、この子にはあまり大きな声でしゃべってはいけないんだ、という意識づけにもなります。

テニスボールは、年間3000万個消費されています。そのテニスボールは使用後どうなっているのか、と掘り下げていくと最終的にはごみになっています。そういった現実や、捨てられるよりも、もう一回違う形で使えることをみなさんに知ってほしいという意味もあり、私たちはそういった活動をしています。全国の小中学校からの問い合わせを受けて、ボールを提供してくださる方たちからも連絡を受けて、『ボール300個をその○○学校に送ります』といった形で間をとりもっています。

そうやって、つながりができた学校で、「我々はこういう団体です」ということを説明してもらい、「運動会ができるのも空気がきれいな方がいい、ということを生徒に伝えてください」と広めてもらっています。「今日こうやって運動会が出来て、楽しむことができるのは、空気がきれいなおかげだから感謝しなくちゃ。そして、来年も再来年も自分たちの次の世代も、こうやって運動会ができるように、これからみんな環境のことを考えて行動していこうね」とか、「電気は大切にとか、水はこまめに止めるとか、そういったことを忘れずにやれば、環境は良くなっていくんだよ」ということを生徒に伝えてもらう。そして、「そういうことを思っている人は世界にはたくさんいて、それがこのエコフラッグなんだよ。あの○○選手も参加していることだから、みんなもその選手のようにやろうね」と言えば、子供たちも入りやすいですよね。スポーツはそんな素晴らしいチカラを持っているんですね。


■人数×意識×行動
Global Sports Allianceという名前。Globalは世界、Allianceは連合や同盟といった意味を持ちます。スポーツをやっているわれわれ同士で連携をとって、大きな連合体をつくっていきましょう、というのが私たちの活動理念です。私たちは、自分たちの活動の公式を「人数×意識×行動」と言っています。私たちが社会をつくっていくための公式というのは、たくさんのスポーツ愛好家の人数、同じ思いを持っている人数、それから、同じ目標に向かって行動しましょうという意識、ちょっとずつでも自分たちのできるところからやろうという行動。それらが掛け算になって私たちがやろうとしていることが実現するのではないかと思います。


■スポーツでみんなが仲良くなる
―蔵本さんにとってのスポーツ文化とは何ですか?

事務所に貼ってある世界地図
GSAは世界中にある

どれだけ仲良くなるかってことだと思います。顔が見えるコミュニケーションをどれだけとれるか、というのがスポーツ文化なのかな。スポーツをきっかけに喧嘩されたら困りますからね。スポーツをやることで仲良くなってほしいっていうのが、そもそものスポーツの目的だと思います。オリンピックもそうですけど、スポーツを通じてコミュニケーションをして、仲良くなって帰ってくる。こんなのが私の考えるスポーツ文化です。



どうでしたか?環境問題は誰もが考えなければならない問題ですが、具体的にどう行動していいのかわからなかったりするのが現実です。スポーツを通じて環境問題にアプローチしていくことは非常に有効な手段だと思います。

実は今回SOJは、環境とスポーツに関してのフリーペーパーを発行することになりました。発行予定日は10月と11月です。楽しみにしてください。
専用ブログ=環境×スポーツ

http://blog.livedoor.jp/soj_project/

  

GSAホームページ:http://www.gsa.or.jp/jp/index.shtml

編集:金石 浩爾
文字起こし:猪狩 清徳


+ マイレポート +  ぶらりドイツの旅
4年に一度、世界中の情熱は一箇所に集中する。今回はビール大国ドイツ。各地域の予選を突破した国々のファンだけでなく、その情熱を体感したい人々が世界中からドイツに集り、飲んでいる。かくいう自分も、あまり大きな声では言えないが『研修』という名目で得た奨学金を使って2週間ほどドイツで一足早い、早すぎる夏休みを過ごしてきた。

日本を出発直前。偶然にもパラグアイ対トリニダードトバゴというあまりにも渋すぎるチケットを入手できたのだが、正直そこまで嬉しくはなかった。しかしこのチケットこそがこの旅の扉となったことは間違いない。試合当日、昼から勝手にカーニバルをやり、試合会場のカイザースラウテルンの街を味方に付けたトリニダードトバゴファンたちと写真を取っていたら、一人の男に話しかけられた。

「お前日本人か?日本人だろ。ブラジル戦のチケットを持っているんだけど買うか?」

もちろん買うに決まっているではないか!定価100ユーロ(約1万5千円)のチケットを150ユーロで譲っていただいた。タナボタとはまさにこのことか。嬉し過ぎる出費で、もうビールという名のガソリンを注入できなくてもテンションは鰻上り、勢いをそのままに、スタジアム内でもトリニダードトバゴのファンとカーニバル。パラグアイとの試合には負けてしまったが、昼も夜も情熱に身を任せて踊っていたトリニダードトバゴのワールドカップを楽しむメンタリティのファンになってしまったではないか。よし、大学在学中にトリニダードトバコに行こう。できればまた『研修』で。

そして運命のブラジル戦。玉田選手が先制点を決めた時には隣のイングランド人のおじさんが私を担ぎ上げてくれて、アルコールの恩恵もあり、情熱いっぱいに叫び狂った。ただ試合後は『明日のジョー』の様に灰になっていたのは言うまでもなく、隣のおじさんはその大きな掌で頭を撫でてくれた。スタジアムを去ったあと、日本代表の戦いっぷりに対する悔しさというか、情けなさはドルトムントからフランクフルト行きの夜行列車で行われていたブラジル人たちのサンバによってことさら大きくなった。ただ、その中でもあまりに疲れていたのか、床の上で爆睡してしまった。サムライと言えど人間だ。腹が減っては戦はできず。自分もそんな一人のサムライだ。要は一日が長すぎて凄く眠かった!!

さて、ワールドカップもついにベスト4が揃った。残るチームはドイツ、イタリア、ポルトガルとフランス。非常に残念だ。たとえ夜の試合でも昼からビールを浴びるように飲み、喉が潰れても歌い続けているファンを持つオランダとイングランド、朝から晩までサンバなブラジル、そして街中で着ているユニフォームで識別すると美女率が最も高かったアルゼンチンが敗退してしまった。非常に残念だ。

少し時差がきついが、残りの試合は日本で観る。

もっとも、試合のレベルだけで言えば、チャンピオンズリーグの方が間違いなく高い。

ただ、世界中から集まる情熱を体感するにはワールドカップに勝るものはないだろう。

次は2010年の南アフリカ。今度は仕事でいけたらいいなぁ〜。



内田 大三
+ マイレポート + 荒れ狂え早稲田 俺らの誇り

6月27日、木曜日。第57回サッカー早慶定期戦の日だ。「都の西北、そのまた西北」にある所沢キャンパスのスポーツ科学部に通う身の僕でも、こういう大学スポーツのイベントがある日は自分が早稲田生なんだな、というのが実感できる。

去年の今頃、ちょうど ULTRAS WASEDA という集団に出会ってから、ちょくちょくア式蹴球部の試合を観に行くようになった。 ULTRAS WASEDA は大学界では異色のサポーター集団で、控えの部員でもなく、また父兄でもないのにスタンドで声を張り上げて応援している。去年の早慶定期戦からは応援部と協力して応援するようになって、今年は2年目だ。連携もよくなって、吹奏楽と本格派サッカースタイルの応援のコラボがまた面白い。

この日は5−0で慶応に圧勝。去年は同じ関東2部リーグを戦ったが、1部に昇格した今年は格の違いを見せつけた。観衆も9000人近く集まり、メインスタンドは熱気を帯びていた。ただ、この熱気が公式戦で続くかといえばそうではない。2日に開幕した総理大臣杯や、9月に開幕する関東1部リーグの試合がある。早稲田は慶応に圧勝したように、優勝する実力は持っている。こうした普段の試合は応援部もいないので、さみしい光景だ。選手たちの持っている力を最大限に引き出すためにも、普段の公式戦でこの日のような盛り上がりができたら面白いのではないかと思う。

 

早稲田大学ア式蹴球部: http://www.waseda-soccer.com/

ULTRAS WASEDA : http://ultraswaseda.seesaa.net/

伊藤 祐己  

+ Sino's Works + from Number

7月3日。あれほどいた出場国も今ではもう4つしかいない。W杯も大詰めといった感じである。この期間、雑誌『Number』は隔週から週間発行に臨時体制で臨んでいる。ここ何年かにおいて日本で最も読まれているスポーツ誌と言っても過言ではないだろう。私自身も、毎回の発行を楽しみにしているファンの一人だ。その中に日本代表を時系列で追った「日本代表ベタ張り日記」というのがあり、こんな記事が書いてあった。

続きを読む…



もっとこんなこと載せて欲しい!とかわたしの情報も発信したい!という方は
mail@soj-net.comまで。

また、メルマガの感想や、最近のスポーツについて感じることなどなど
なんでもSEEDS net BBSに書き込んでください。
ここからスポーツの輪を広げましょう。

もっとSOJメンバーの行動を知りたい!という方、
SOJのHPにSOJ日記があります。
ほぼ毎日更新されているのでぜひ見に来てください。

--------------------------------------------------------------------------------- 私たちSOJ発行のフリーペーパー"TOKYO×SPORTS"のダウンロードがこちらから出来ます。ぜひダウンロードして見てみてください!
そして、アンケートを実施しています。ぜひともご協力をお願いいたします。

TOKYO×SPORTS
ダウンロード(PDF形式:74.4MB)
アンケート

(注)このフリーペーパーの著作権は全てSports Of Japan(SOJ)に帰属します。 SOJの許可なしに複製・転載・配布・使用・掲載することを禁じます。

発行:SOJ(Sports Of Japan)
お問い合わせ:mail@soj-net.com