SEEDS-net vol.64
2006年11月6日発行
  

SEEDS-netをお読みの皆様、季節の変わり目をいかがお過ごしでしょうか? 前号からの2週間の間には、スポーツの話が目白押しでしたね!! この勢いに乗って、今号もよろしくお願いします。今号は、スポーツの秋・芸術の秋ということで、両者をミックスさせたスポーツ写真展を実施してみました。
<お詫び>
好評連載中のShino’s worksは筆者の取材により今回はお休みします。次号は、今回休んだ分、強力なものになりますので、お楽しみに☆☆☆

<もくじ>


本日一番のホームラン

     この打席で阿部はHRを打ちましたが、
 本日の一番のHRは、ビール売りのお姉さんでした。

+ マイレポート + サツマイモ収穫祭inレッズランド
 10 月 29 日、私はレッズランドのサツマイモ収穫祭の手伝いに行きました。私自身、初レッズランドだったわけですが、とにかく驚きと感動の連続。「地域密着型」を実感した一日でした。
  
 朝の天気予報は曇りだったにも関わらず、準備中にどんどん雲が晴れていき、収穫祭が始まるころには、ほぼ快晴。 10 月も終わるというのに汗ばむくらいでした。
  
 雲が晴れていくのと同時に、収穫祭の参加者の方々も続々と集まってきました。私は、まずここで驚かされました。今日ここ・レッズランドに来る人たちは皆さん、レッズのファンだということは間違いのないことですが、「レッズ=スポーツ=若者」という固定観念を持っていた私は「集まってくる人たちも若いのだろうな」と勝手に思っていました。しかし、一番初めにやってきたのは、なんと老夫婦。その後、集まってくる方たちの年齢も決して偏ることなく、正に老若男女で、自分の考えの浅はかさを思い知りました……。
  
 いよいよ収穫祭も始まり、皆さん一生懸命にサツマイモを掘り始めました。サツマイモの大きさに驚く人や、変な形に笑う人、サツマイモの量が少なくてがっかりしている人も、皆さん理由はそれぞれでありますが、見せてくれた笑顔が楽しそうでした。サツマイモを掘り終えたら、お次はバーベキュー。JAさんの協力で、高級黒豚肉が参加者の方々に配られ、皆さんとてもおいしそうに食べていました。そんな中一人の男性の方が、私の“もの欲しそうな視線”を感じたのか、「食べなよ」と言って、お肉をくれました。めちゃくちゃおいしかったです!! その男性の優しさと、お肉のおいしさに感動でした。
  
 ビールを片手にバーベキューを楽しむ人、無料で配られる焼き芋を頬張る人、その周りでボールを蹴って遊ぶ子どもたちや、芋版コーナーで一生懸命イモに絵や文字を掘っている子どもたち、なんともいえない穏やかな空気でした。ここにいる人たち、全員が家族のような、そんなアットホームな空気。
  
 これが正に「地域密着」だと思いました。レッズランドを媒体として、レッズと参加者が一つの家族のようになり、両者の関係がいっそう強くなっている。「すごい」の一言です。
  
 また、レッズランドの担当の方がこのようなことをおっしゃっていました。「芋掘りするクラブなんて、他にはありえないよ。経営の面で考えたら、まったく儲けにならないことだし。けど、それでもレッズはやるんだよ」。そして「それが何故だかわかる?」と。この質問の答えは、考える価値のあることだと思います。


細田 裕章


+ マイレポート + 今話題のニューコンバインスポーツ“フットバッグ”
 10 月 28 日土曜日、大阪は「なみはやドーム」にて、フットバッグの日本大会 “ジャパン・フットバッグ・チャンピオンシップ 2006 ” が開催されました。全国から 100 人ほどのフットバッガーが集まり、私もこの大会に選手として参加してきました。周りの方々の協力もあり、ビッグ 3 という種目で 4 位に入ることができました。ここではそんな“フットバッグ”の紹介をしたいと思います。
  
 フットバッグは、まだまだ日本ではマイナーなスポーツで、メディアに取り上げられることも、なかなかありません。日本大会もやっと今年で 4 回目を数えることができました。日本フットバッグ協会という競技団体があるのですが、それも一昨年に設立されたばかりです。しかし、フットバッグは魅力あふれるスポーツです。私は多くの人にフットバッグの素晴らしさを知ってもらいたいと思い、地道な普及活動を行っています。
  
 フットバッグは、バッグと呼ばれる、布製で 4 〜 5 センチほどの大きさのボールを、足で華麗に操るスポーツ。簡単に言ってしまえば、“足でするお手玉”もしくは“現代版蹴鞠”といったところ。百聞は一見に如かず、下に今大会の動画のリンクを貼っておくので、それを見て、「あーこれがフットバッグか」と思っていただけたら幸いです。
  
 
  

  
 “足でするお手玉”と聞いて、またはフットバッグの動画を見て、このように感じられた方も多いのではないでしょうか。
  

“そんな難しいこと自分にできるはずがない…”

  
 しかし、そのようなことは決してありません。誰でも練習すれば必ずできるようになります。私がフットバッグを始めたのが 2 年前。始めた当初は、それこそ何もできませんでした。それでもやめずに根気強く続けて 2 年。全国大会で入賞できるレベルになれました。そう、たった 2 年で。今から始めた方が 5 年後に世界チャンピオンになることだって夢ではありません。
  
 


  
 私がフットバッグをやめなかった理由。それは、新しく技ができたときの感動、と言いますか、何とも言えない爽快感、達成感がたまらなかったから。ずっと練習していた技を、やっとのことで初めて成功させたとき。それは何にも変えがたい瞬間です。自分の上達が目に見えてわかるということ。これがフットバッグの魅力の一つです。
  
 


  
 他にもフットバッグには魅力が満載です。バッグ一つあれば、時間も場所も問わずにできる手軽さ。老若男女も問いません。 37 歳のときにフットバッグを始め、今年で 40 を迎える方が今大会で見事ファイナルまで進まれました。また、エクササイズ効果も大きく、フットバッグは女性にもおすすめです。運動不足解消を目的に始められる社会人の方も多くいます。
  
 11 月 4 日土曜日の朝の情報番組内で、

「今話題のコンバインスポーツ、サッカー+お手玉=フットバッグ」
として、先日の日本大会の模様が取り上げられ、現在反響を得ているところです。これからフットバッグ人気はグングン上がること間違いなし!
  
 スポーツの秋真っ盛りに注目のニュースポーツ、フットバッグはいかがでしょうか?
  
 日本フットバッグ協会 →  http://footbag.jp/
 “ジャパン・フットバッグ・チャンピオンシップ”動画
 → http://www.footbag.org/gallery/show/10291
 http://www.footbag.org/gallery/show/10303
 http://www.footbag.org/gallery/show/10295


山城 謙


一心同体

  「一心同体」で黄色に染まったレイソルはアツすぎる!!
 しかし、この試合では横浜FCが終盤に追いついた展開もアツすぎる!!
 つまりはJ2もアツすぎるんだ!!!   

+ マイレポート + やっぱりバレーボールは面白い
 10 月 31 日、世界バレーが開幕した。 4 年に一度行われる、サッカーでいうワールドカップのような、このバレーボールの祭典には、 218 以上の国と地域が予選に参加している。本戦には 24 ヶ国が参加し、現在第 1 ラウンドを終え、 16 ヶ国が第 2 ラウンドに駒を進めた。つい先日、高橋みゆき選手らの活躍により韓国戦を制し、日本も第 2 ラウンド進出を決めている。
  
 この大会の日本開幕戦を私は会場で観戦しましたので、そこで感じたことを皆さんにお伝えしたいと思います。
  
 

  
 試合開始 1 時間前に会場に到着すると、すでに応援の練習が始まっていた。今日が日本開幕戦とあり、 TBS 側も気合が入っている。会場アナウンスの先導で、バルーンスティックをたたき、選手のコールを合わせてみたり、テーマ曲の振り付けを練習したり、選手のようにウォーミングアップをしている気分だ。テレビを見ているだけでは分からないが、至る所をイメージカラーの黄色で染め、事前に応援の練習もして、会場の雰囲気から丁寧に作られていることを知った。

 お決まりのアイドルによる歌と踊りによるセレモニー開始。会場にいると、演出効果でつい盛り上がってしまう。「いよいよ始まる」といった雰囲気が会場に満ちる。アイドルを起用してファンを応援に取り込もうとすることを批判的に思う方がいるかもしれないが、華やかで気分も高揚し、マスコットは必要だと思った。
  
 一通り歌が終わると、選手入場、国歌斉唱が行われ、待ちに待った試合が開始した。

 開幕戦の相手はチャイニーズ・タイペイ。もう試合をご覧になった方はわかると思うので、経過は省略。
  
 


  
 会場で観戦していると、テレビで見る何倍も、選手の気迫やゲームの雰囲気が伝わってくる。第 2 、第 3 セットと立て続けに相手に取られてしまった悪い流れの時には、選手が焦っているのを感じ、第 4 セットの怒涛の反撃には、チームの勢いを感じて、会場が一体になる。応援に力がこもり、バルーンスティックをたたく音や声援が一層大きくなるのを感じる。同点に追いつき、マッチポイントに手が届くかと期待できたあの一瞬は、会場中がしびれた。鳥肌を超えた興奮はなかなか味わえるものではない。日常なんか忘れて。これぞ、スポーツ観戦という醍醐味を味わった。

 なんだか本当に悔しかった。気づくと本気で応援していた。正直、スポーツ観戦でここまでのめりこんで盛り上がれたのは初めてだった。本当に燃えた。
  
 スポーツビジネスであったり、スポーツマーケティングであったりをいくら学んでいても、「原点は現場にある」と先生が言っていたけれど、本当にその通りだと思えた。観戦の雰囲気というのは、会場に行かないと絶対に分からない。
  
 それにしても、バレーボールは面白い!! 選手の一挙手一投足に会場中が集中する。 1 点 1 点に意味があり、つい見入ってしまう。 ルールの改良もあってか、本当に観戦向きのスポーツだ。ぜひ機会をつくって、会場に足を運ぶことをオススメしたい。


宮 ゆう樹


9170!

     2年目が始まったbjリーグ。
 東京アパッチの開幕戦に訪れた数は、なんと9170人!!
 進化したbjリーグも見逃せない!!!

+ マイレコメン + 野球を言葉で楽しみませんか?


  突然ですが、みなさんは、「野球」というスポーツを一言で表すといったら、何と答えるでしょうか? 長年プレーしてきた経験から言いますと、ワタクシは「頭脳戦」だと思います。野球は、体が大きいとか、スピードがあるとか、フィジカル的要素のみでは勝てません。駆け引きができないと勝てませんし、能力・才能で劣っていたとしても、頭の使い方次第で、一流レベルにもなれますし、作戦の立て方、選手起用においても、何万通りもあり、試合の流れを考えながら、指揮官も動かなくてはなりません。なぜ、野球は監督やコーチまで選手と同じユニフォームを着ているか? ということを考えたことはありますか? おそらくワタクシの見解では、試合中に選手と同じように働く必要性があるからだと思うわけですよ。それに、グラウンドにも出てくる機会が何度もありますし。
 ということで、強引気味に野球と頭脳を結びつける本の紹介です。その部類の本では、現東北楽天の監督である野村克也氏の著書が有名ですが、今回は『頭脳のスタジアム』(吉井妙子 日本経済新聞社  2005 年)と『超一流じゃなくても成功できる』(長谷川滋利 新潮社  2006 年)という二冊を紹介します。
 このような本は、野球を知っていれば知っているほど、面白いものであります。しかし、野球を知らなくても、感心するところだって少しはあります。『頭脳〜』の方では、プレーに関することが多いのですが、「さすが、プロ!」、人生をかけているだけあり、ストイックさに感心します。一方、『超一流〜』では、長谷川氏が多くのことを一般化して書いていますので、実生活においても実感できることが多いのです。高校時代を振り返っているときに、「しんどい中に楽しみを見つけることを覚えて、これがかなり人生においてプラスになっている」と語っています。うなずけますよね、こういうことって。
  
 意外に 二 冊で共通して言っていることが結構ありました。その中でも、印象に残っている言葉は、「僕は、野球の才能はないと思っていますけど、努力する才能はありましたね 」。 それぞれの選手で、発言した言葉は異なっていますが、上記に似たことを口をそろえて言っていました。松坂大輔投手が言っていると、とても嘘くさく思いますが(笑) 、 だからこそ、彼らは進化し続け、活躍し続けるのでしょう。
 そして、最後になりますが、『頭脳〜』の まえがきに個人的に好きな言葉があります。まとめると、以下のような感じになります。
  
 「神経細胞のネットワークを形成しているものは、 100 兆くらいあるといわれているが、これらによって行われる思考や動作を数十万個の語彙で表現することには無理がある。だが、イチロー選手は、自分の感覚の世界を言語という限られた手段を使って、誰にでも分かるように表現しようとし、また、しっかりと表現できている。彼はまさに『神は細部に宿る』選手である。そして、イチロー選手に次ぐ、同じ匂いを感じられる選手がいる。彼らの感じている世界を言葉にすることで、野球の奥深さを伝えたい」
  
 頭に考えていることを、言語化することによって、自分の言いたいことが整理出来ます。しかし、それは難しいものです。頭の中はイメージであるので、抽象的である、その一方で、文字は、より具体的なものになります。このように、書いてしまえば簡単ですが、実際のところ、この難しさは、みなさんも経験済みでしょう。しかし、文字化をして、具体的になることは、より分かりやすくなることでもあり、記憶もできます。ワタクシは、やったことはありませんが、カンペを作っても、作った時に覚えてしまって、試験中に必要がなかった、という話を聞いたことが多々あります。これが格好の例ではないでしょうか。あくまでも、ワタクシは聞いただけですよ(笑) 。 このように、自分のプレーを言語化して、良い点・悪い点を整理することによって、ワンランク上に行ける のではないかと思います。
  
 この言語化をする能力は、野球界には脈々と受け継がれています。WBCのあるお話です。直前合宿でイチローは、川崎と西岡に技術的な質問をしました。そして両者は、はっきりと、明確に、自分のやっているプレーをイチローに伝えました。その時イチローは確信を持ったそうです。「このメンバーなら世界一になれる」と。一流が一流を作っていく、この流れは、現役選手だけではなく、アマチュアの選手でも平然と語ることができます。すでに、野球を言葉で伝える文化があるかのように。
  
 今年度は、北海道日本ハムファイターズが日本一になり、SHINJO選手が有終の美を飾ったわけですが、もし、“あの一言”を言っていなかったら、また違った結果になっていたのでしょう。言葉の威力は計り知れないものです。シーズンは終わったことですので、今宵は野球人のプレーではなく、言葉に酔ってみてはいかがでしょうか?


西山裕貴



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