SEEDS-net vol.72
2007年2月26日発行
  
 突然ですが、2月14日のバレンタインデー、メルマガ読者の皆さまはどのように過ごされたでしょうか?? SOJ は・・・総会でした! SOJ メンバー&サポーターの皆さまと 2006 年度を振り返り、 2007 年度に向けて想いを新たにする、という会です。まぁ、もちろんバレンタインですからね、チョコ用意しましたよ、チョコ。ワサビ入りのね !!!!
 というわけで (?) 普通のことでは満足しない SOJ のメルマガをど〜ぞ★

<もくじ>

ひとから見るスポーツ 北園クラブ・クラブマネジャー 山野理司さん
マイレポート 東京マラソン
マイレポート 雪山合宿

++ ひとから見るスポーツ ++  北園クラブ・クラブマネジャー 山野理司さん
   今回は前回に引き続き、総合型地域スポーツクラブ「北園クラブ」のクラブマネジャー、山野理司さんのインタビューをお届けします。前回は北園クラブのお話を中心に、総合型地域スポーツクラブでの仕事内容や現状、課題などについてお送りいたしましたが、今回は山野さんご自身のエピソードや学生生活について取り上げた内容になっております!

 
 
「そもそも何故スポーツ界へ?」

 小5の時にサッカーを始めたのが最初です。弱小チームでボール蹴って遊んでいるだけでしたが…。そして中学に入って、ここでもサッカー部に入部したのですが一期生ということもあって、やっている内容は相変わらずお粗末でした。高校に入って、やっと部活らしい部活に出会いました。高校のサッカー部は、スポーツ推薦で学生を取ったりして全国を目指すような部活でした。そんな強豪が集まる中で対等にやっていくのはきつかったです。1番楽しかったのはBチームでAの試合を見ているときだったという有様です…(笑)。しかし、「これでいいのかな…。」と思うようになり、そこで自分のスポーツの人生を考えた時にたまたま人間科学部のスポーツ科学科の存在を知ったのです。そんな小、中、高の自分の経験から、しっかりした能力を身に付けることが大事なんじゃないかなと考えるようになりました。そういった考えから、最初はコーチになりたいと考えたのです。それで高1でサッカー部を辞めて勉強に励みました。そして奇跡的に合格しました。
 そのような経緯で大学に入ってみて、知らなかった世界が見えました。勉強を進め、情報収集しているうちに、コーチの世界はきついなと感じるようになりました。最初は間野ゼミの先輩たちのゼミに潜って一緒に勉強していたのです。そんなゼミの飲み会で酔った勢いのノリで「入ります!」と言ったら、どうせで覚えてないだろうって思っていたら、先生はちゃっかり覚えてて入ることになったのです・・・(笑)。つまり、大学に入って、医科系から文化系、マネジメント系に興味が変わったわけです。
  
  
「大学時代はどのように過ごされてきたのですか?」
  
 大学1年の10月にSOJを作って、その時に間野先生に出会ったのは大きかったです。サークルで活動するかゼミで活動するかという感じで過ごしていました。1、2年生の頃は塾の講師のバイトをしていて外部の人との繋がりを広げたりもしていました。あとは仲のいいメンバーで飲んでいました(笑)。
 サークルかゼミかという感じで、その2つをうまく使って、みんなと話して、飲んで、様々な人と名刺交換して…そんな感じで3年まで過ごしてきました。4年生からは、ゼミ長を任せられ、先生の仕事の手伝いやゼミをまわすことに忙殺されていて、友達と遊んでいる時以外は何かに追われている感じがして辛かったですね。なので、4年生の時はゼミの業務に追われていたので、ちょこちょこと遊んではいましたが、新しいことに何かチャレンジすることはあまりできなかったです。
  
  
「大学生のうちにやっておけばよかったことは?」
  
 もっと本を読んでおけばよかったです。スポーツに限らず、ビジネス書など。あともう少しうまい時間の使い方をしておけばよかったと思います。無駄に寝ていましたし(笑)。あとは、もうとことん何かに賭けてやったっていう経験はしたのでそういう意味ではあんまり後悔はないですね。でも合コンはやっておけばよかったです…(笑)。
  
 
「大学院と現場について」
  
 私は、勉強嫌いなんです(笑)。大学院入って、研究者向きではないかなぁと思いましたし。もともと、ゼミ入ってからも勉強でガンガン引っ張るというよりも、現場に行って実務的に何かをしたりして引っ張ることのほうが多かったです。それが自分に合っていると思いますし、そういう環境を与えてくれる間野ゼミという場もあったので、自分はこっちが向いていると思いました。ベースとしては、もうやっていますし、責任ある仕事ですし、任されたからにはやらなくてはならないからこっち(北園クラブ)に重きを置きつつ、かといって学生だからおざなりにしてはいけないなという部分ではちゃんと勉強もしようと思っています。
  
  
「実務をするにあたり、大学院や大学で学んだことは活かされていますか?」
  
 直接的に何かすごく役立った事がとても多いとは言えないと思いますが、やはり学問としてベースとなる知識は身に付けておいてよかったとは思います。あとは、新しいものを始めるときに、何が必要かという過程を、SOJで体験してきたその経験があるので、それをなぞりながらある程度イメージできたというのはあります。
 あと、私の場合1番大きいのは、ネットワークでいろいろ繋がった事です。学生時代にSOJなどを通じてネットワークを広げておいたおかげでメリットが生まれるケースが多々あるので、良かったと思います。そういえば午前中、ある業者さんからの提案をNPOの理事になる方に話してもらったのですが、その業者さんの窓口になってくれている方が、元々先生が関係するプロジェクトを一緒に動かしていた方の1人で、知り合いでしたので繋いでいただくことになりました。あとは、それこそレジェンド(北園フェスタに参加してくださったストリートバスケチーム)の場合もたまたまの知り合いでしたので結構融通をきかせてくれていたり、ですとか。また、ここのクラブの視察に来た方も知り合いの紹介だとか、社会人コースにできた間野ゼミの人の紹介だとか。「結構、繋がりでまわるなぁ」と思いますし、そういう意味では学生時代にやっていたことはとても活きているとは思います。
 机上の空論と実務との間のギャップが大いにあるのも事実ですね。あれを学んでいたからこれにすごく繋がったというのはあまりないですが、かといってまったく活きないかっていわれるとそんなこともないという感じです。
  
  
「クラブマネジャーをしていて、学生であることを活かせる点は?」
  
 学生と繋がっている点だと思います。以前に、ボランティアに(北園フェスタ)来てもらった時のことを考えても、あれだけ集められたのはやはり学生と繋がっているからだと思います。普通の地元の人とかだったら若い労働力なんてなかなか集まらないと思います。
 あとは、とても裏腹なのですが、学生と見られたくない反面、学生だからなんとかなる面も正直あるんです。だから、私がもしプロのクラブマネジャーで、そういう地域のクラブをちゃんと確立していくようなコンサルティング業務のようなものをずっとやっている人物だとしたら、「その人はそういう人だ」みたいに見られて、たぶんそれに対する要求とかも高くなってくると思います。そうではなく学生ということで、そこの期待値っていうものを元から低く設定できているので、ちょっとしたことができたら評価されるとか、「そんな事言われても僕学生だし」という、最終的な逃げは確保されています(笑)。でも、もちろん使ったことはないですよ(笑)。そういうふうに見られているということで余分なプレッシャーがかからずに仕事を進めることができています。
  
 
「さとしさんご自身の将来は?」
  
 メガネマスターになるっていう…。そうじゃなくてですね(笑)。今はいきなりスポーツに関する仕事をしたいとはあんまり思っていないです。もともと普通にビジネスに興味があったので、就職先をスポーツにしようとは全然思っていませんでした。逆に、学部4年間、大学院2年間で丸6年間スポーツを中からずっと見てきたわけですが、それはあまり良くないなと思っているので、外に1回出てスポーツ産業とかスポーツ業界というものを冷静に見たいとは思います。でも、やっぱり将来的にはスポーツ業界に帰ってきたいという想いは強いです。
 もともと、私の総合型地域スポーツクラブに対するイメージというものは「今の自分がやるものじゃない!」と、ずっと思っていたのです。総合型地域スポーツクラブについては、先生の研究などもあるので繋がってはいたけれど、イメージはほんと「50,60代のリタイアした後の道楽に近いイメージで、なんか面白いクラブ作りたいな〜」くらいにしか思っていなかったのです。だから、すぐにスポーツ界で働きたいという気持ちっていうのはあまりなくて、いずれスポーツ界に戻って来たいなというのは率直な感想です。これから就職活動の時期ですが、スポーツ以外の業界でスキルを身につけられて、生活に繋がりそうな仕事をしたいなぁと、今は思っています。
  

「山野さんにとってスポーツ文化とは?」
  
 これはずっと考えている課題なのですが、スポーツが無ければダメな理由をみんなが言えるようになって、当たり前にそこにスポーツの環境が整った時にスポーツ文化が根付いたと言うことができると思います。あと、絵画とか音楽も同じジャンル的に扱われていいますが、やはり廃れないですし、廃れない理由というのは評価する人がいて、無ければダメだというふうに思ってお金が動いているはずです。やはり、無ければダメだと思わせることができた時に文化的な価値が生まれると私は考えています。そういう意味では、今はそんなに文化的価値はないのかなと正直思います。無ければならない理由を、どれだけ私たちが考えて、伝えて、作っていけるかということではないでしょうか?
  
  
  
 〜編集後記〜

 今回、総合型地域スポーツクラブ「北園クラブ」のクラブマネジャー、山野 理司さんをインタビューさせていただき、私が感じたことは大きくわけて2つあります。1つは総合型地域スポーツクラブの現状はまだまだ厳しい段階にあるということです。クラブマネジャーとして山野さんは様々な努力や工夫をなさっていますが、総合型地域スポーツクラブの存在意義や目的、目標という部分が、まだ多くの人と共有できていないということが今回のインタビューから伝わってきました。2010年までに各市町村に1つ総合型地域スポーツクラブを作るという国の計画のもと次々と新しいクラブが増えていますが、クラブを作ること自体は目標でも目的でもなく過程であることは言うまでもありません。重要な問題は、そのクラブを通して地域の住民が何を得られるのか、スポーツを通して地域の住民の生活をどう変えられるのかということであると私は深く感じました。また、そうした問題に立ち向かっていくのがクラブマネジャーという仕事であることを今回のインタビューから学びました。

 もう1つ感じたことは、学生である私たちに対するメッセージのようなものです。北園クラブに関連づけながら学生時代に関わる質問も幾つかさせていただきましたが、“有意義な学生生活を送ることがその後の人生において重要である”ということが私たち学生の胸にズシズシと響いてきました。学生時代に築いたネットワークのお話やスポーツに関する知識を身につけたというお話などを聞くうちに、「私も学生のうちに何かをしたい!」と思うようになりました。山野さんは、「学生の頃やっておきたかったことはありますか?」という問いに対して、「やりたいことはすべてやったので後悔はない!」と回答してくださりました。私も数年後、同じような回答ができるようになりたいと思いました。

 以上の通り、2週に渡って、山野 理司さんのインタビュー内容をお伝えさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?今回の記事を読み、総合型地域スポーツクラブというものに興味を持っていただけたり、学生の方が学生生活という貴重な時間を意識しなおしていただけたら幸いです。
  
  
 文字起こし&編集:角田 誠弥

++ マイレポート ++  東京マラソン
   2007 年 2 月 18 日、記念すべき第一回目の東京マラソンに、私はボランティアという立場で参加してきました。

  ここで簡単に東京マラソンの説明を。東京マラソンは、今年から始まった東京で行なわれるマラソン大会で、東京オリンピック開催を希望する石原慎太郎東京都知事自らが主導的役割を果たしているとも言われています。参加者3万人を誇る国内最大規模のマラソン大会であり、男子のフルマラソンについては世界陸上選手権をはじめとする、国際大会の代表選考レースとなっています。
 さて、今回私がボランティアとして参加したきっかけは「2016 年東京オリンピックを望む学生の会」という団体が、当日に東京ビッグサイトで大規模なイベントを開催する予定なのだけれども、人手が足りておらずボランティアを募集しているという情報を耳にしたからでした。私は「東京にオリンピックを!」と彼らの意思に同調しているわけではないのですが、このような大きなイベントに、しかも第一回目から関わることができるチャンスはめったにないだろうと思い、参加することに決めたのです。
 
 当日の仕事は、東京ヤクルトスワローズが出すブースのお手伝いをすること。詳しく説明すると、そのブースで行なわれるキャッチボール教室で、子供たちの相手をしてあげることでした。東京ビッグサイトはマラソンのゴール地点になっており、ランナーやその家族、そして観戦者などに対してのサービスも必要になるわけです。マラソンのボランティアといえば、コースの整備をすることだけだと思い込む人もいるかもしれませんが、そんな単純な図式ではないのです。まあ、こういう私もそのように思っていたのですが。
 ブースは完全に保育所と化し、可愛いながらも生意気な子供たちに悪戦苦闘しながら無事終了。その後は近くのイベント会場で行なわれるパフォーマンスに向けて人を集め、みんな一緒に観戦。そのイベントでは我らの安藤勇太をはじめとする様々なパフォーマーが自らの演技を披露。子供でも楽しめるパフォーマンスが満載で、パフォーマーが「一緒にやりたい人は手を挙げてー」と言うと、大勢の子供たちが我先にとこぞって手を挙げる。その光景を見ていたらなんだかほのぼのしてしまいました。
 
 このボランティアを通して感じたことは、参加者のことだけしか考えないようではイベント開催はできないということ。盛り上げるためには、むしろそれ以外の人々に楽しんでもらうようなサービスが必要なのだと感じました。特に子供が楽しんでいる光景、それが一番なのかなとも感じました。


 田口貴朗

++ マイレポート ++  雪山合宿
   私たちSOJは2月14日から17日まで、長野県の菅平でウインタースポーツを満喫してきました。
  

 9時半ごろに夜行バスで目的地へ出発。高知県出身の私にとっては高校1年の修学旅行で新潟へ行ったとき以来の雪山。地元では直に雪を見る機会がほとんどなかったので、出発時からワクワクしっぱなし。しかも今回は前からやってみたいと思っていたスノーボードに挑戦するので、道中も気持ちは盛り上がりっぱなしでした。6時間ほどで到着し、ホテルでバス移動の疲れを癒してから雪山へGO!でも、なんだか予想と少し違ったのです。確かに一面の雪景色はとても綺麗でしたが、自分のイメージする雪の感じではなかったのです。そう、滑る部分がほとんど氷のような状態。今年は稀に見る積雪の少なさから、初心者にとっても最悪のコンディションでした。そして・・・初心者にもかかわらず早速上級者コースへ連れて行かれ、無残にも転げまわりながら下りることを余儀なくされ、雪山からの手厚い洗礼を受けたのでした。このとき「何事も基礎が大事だ」ということを再確認しました。
   
 そして夜は合宿のもう一つの醍醐味である宴会!普段とは違う環境で飲むと、また違った雰囲気になってとても楽しかったです。翌日は雪が積もって、イメージしていた通りの滑りやすい状態になりました。部活をしていた頃でさえならなかった筋肉痛に襲われながらも、格段に上手く滑れるようになりました。
  
やっぱりスポーツは楽しい。多少痛い思いはしながらも段々上手くなる自分や、日常では味わえない非日常空間にいることの喜びはスポーツ以外ではなかなか経験できないことだと思います。みなさんも雪山へ行って、羽を伸ばしてきてはいかかでしょう?


 田中悠貴

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