SEEDS-net vol.81
2007年7月2日発行
 

昨年は国内外で多くの国際的なスポーツ大会が開催され、それと比べるとちょっと寂しい印象のある2007年。でもでも、ちょっと周りを見渡してみてください。ほら、あなたのマチにもきっとあるはずです、お祭りが!お祭りだって、きっと、ちゃんと、スポーツなのです。そんなこんなで、今号からかの有名な「よさこい」のレポートをお届けします。更に、今年はアメフトの世界大会が日本で開催されるのです!こちらも今号の記事を読んで、ぜひぜひチェックしてみてくださいねっ!


<もくじ>


+マイレポート+  鎌ヶ谷の挑戦 〜ダルビッシュのいないファイターズ〜
 4000人。これはファイターズはファイターズでも北海道から遠く離れた千葉県鎌ヶ谷市を本拠地とするファーム球団が、来る7月16日の海の日に開催する「鎌スタ☆祭'07」で目指す集客目標です。bjリーグに在籍する新潟アルビレックスの年間平均観客動員数が約3200人であることを考えると、4000人という数字がいかに難しいかは容易に想像できるでしょう。


 ダルビッシュ有、森本稀哲といった人気選手はいません。所詮2軍と見られてしまいます。しかも日によっては1軍と同時刻に試合が開催されることもあります。このような厳しい状況の中でも多くのお客様に足を運んでもらわなくてはならないのです。

 しかし、鎌ヶ谷には1軍のどのチームにも負けないと自負できるものが一つだけあります。それはファーム専用マスコットのカビーを使ったファンサービスです。ある時は球場内で GOGO ファイターズを踊り、ある時はスタンドでファンと一緒に応援をし、ある時はカビー自身が瓦せんべいを発売し、そしてある時は駐車場で見送りをするカビー。カビーとカビーを引率するお兄さん2人のやりとりは、野球が好きな人はもちろん、野球に興味のない女性でも楽しめるはずです。ただカビーに問題があるとすれば選手以上に人気が出てしまっていることでしょうか。

 その他にも鎌ヶ谷では選手と一緒に守備位置につけるキッズスターターや始球式争奪じゃんけん大会、試合前のベースランニング等ファーム特有の選手とファンの近さを利用したイベントが催されています。さらに「鎌スタ☆祭'07」では先着3000名にプレミアムオリジナルタオルマフラーがプレゼントされます。(詳細は公式ホームページを参照してください)野球好きの方はもちろん、スポーツビジネスを志す人であれば一度は鎌ヶ谷に足を運んでもらいたいと思います。プロ野球や早慶戦とは違った楽しみ方ができるはずです。

  また、鎌ヶ谷スタジアムでイベントを行いたい方、一緒にファイターズのインターンシップに関わりたい方を募集しています。インターンシップの参加者は今後も募集を続けていきますので興味のある方はご連絡ください。

 
 ファーム公式 HP http://www.fighters.co.jp/farm/
 インターン生ブログ  http://ameblo.jp/ambition-internship
 連絡先  tsuyoshi_yamaguchi0311@yahoo.co.jp


 
北海道日本ハムファイターズ インターン生 山口剛

+マイレポート+  ストリートから生まれる伝説
 6月24日、日本初のストリートバスケットボールリーグ「LEGEND」のシーズン王者を決める LEGEND GRAND CHAMPIONSHIP がZEPP東京で行われた。
 
 ハーフコートの3 on 3形式で行われる「LEGEND」は『そこで頼れるのは自分ひとり。』というキャッチフレーズが表すようにチーム単位ではなく個人単位での戦いであり、毎節ごとにチームメンバーがシャッフルされていく。そして勝利することで得られるポイントは個人ごとに蓄積されていき、シーズンの最終節終了時点でのポイントランキング上位4人が王者候補となる。 GRAND CHAMPIONSHIP ではその4人がランキング5〜12位の選手の中から2名ずつチームメイトをドラフト。そうして出来上がった4チームで1 day トーナメントを行い、そこでの優勝チームの王者候補がそのシーズンの王者= LEGEND となる。
 
 ここまで読んで「どうせストバスなんて大したレベルじゃないでしょ」なんて思う人がいるかもしれない。「競技バスケにはかなわないよ」と。実際、僕も生で見るまでそう思っていた一人だ。
 
 しかし、前座で行われたランキング13位以下の選手たちによるエキシビジョンマッチを見ただけで僕の価値観は一変した。どの選手も技術的にうまいだけでなく自分のプレースタイルに誇りを持っていて、自信満々に自分の持ち味を発揮したプレーをしており、「これが俺のバスケだ!」というメッセージが見ているだけで伝わってくる。それは王者が決める決勝戦でも変わることなく、自分のプレースタイルを信じて貫き通す姿は圧巻だった。
 
 
 もうひとつ特筆すべきなのが観客とコートの近さだ。最近はファウルグラウンドに迫り出した形の座席を売りにする野球場が増えたが、臨場感はそれの比ではない。コートは観客席と同じレベルに存在し、しかも最前列の人は選手に触れられるほどの近さなのだ。これほど間近に選手のプレーを見ることができて盛り上がらないわけがない。さらに MC の煽りや DJ のかける音楽が会場の一体感と選手のさらなるハッスルプレーを生み出していく。おそらく競技バスケとの一番の違いはこの“距離”にあるのだろう。普通のバスケに見飽きた人は一度「 LEGEND 」を見てみると新しいバスケの楽しみ方を知ることが出来るのではないだろうか。
 
 一方でまだ発足から間もないためか、運営における改善点も多い。開場時間がかなりずれ込んだことや、スペースの都合上仕方ないとはいえ立ち見を強いられる客が多いことだ。特に後者については、1回のイベントに約4時間かかることを考えるとなんらかの対策が必要なことは言うまでもない。
 
 日本初のストリートバスケットボールリーグとして「 LEGEND 」の伝説は始まったばかりである。既存の概念にとらわれないバスケットをこれからも見せ続けて欲しい。
 
 
 井上 壽尚

+ Sport Illustrations +  第6回 「W杯優勝候補=日本」
 アメリカンフットボールのワールドカップが日本で行われることを知っていますか?
 
 神奈川県・川崎市を舞台に7月7日〜15日までの期間で行われ、日本を含めた6カ国が世界一の座を争います。
  

  今大会で第3回を迎えるアメフトのW杯ですが、実は過去の 2 大会では日本が優勝しているのです。本場・アメリカが今までの大会には出場しておらず、今回が初参戦となるという事情もあるのですが、日本が今大会でも優勝候補であることは間違いありません。 6 月 23 日に発表された 45 名の日本代表選手たちは、代表発表後すぐに泊まりがけのミニキャンプを開催し、 3 連覇に向けての最終調整に入りました。 川崎市 も、駅構内に各国代表選手の写真がプリントされた大きなフラッグを掲げたり、いくつものPR活動を実践し、市が一体となってW杯を盛り上げようとしています。
 
  そういった気運が高まる一方で、アメフトのW杯が日本で開催されることに興味や関心を抱く人はあまり多くないというのが現状なのではないでしょうか。実際、今大会が地上波でTV放送される予定は無く、NHKもBS放送で開幕戦と決勝戦の 2 試合を放送するのみのようです。その要因としては、アメフト自体が日本では一部の地域の高校もしくは大学から始めるスポーツという印象が強く、馴染みの浅いメディアバリューの低い競技として捉えられているから、ということが言えます。しかし、「日本開催のW杯」が地上波で放送されないというのは寂しいというほかありません。
 
  ともあれ、アメリカでは4大スポーツの中の1つとして巨大なマーケットを築き、世界各地にファンがいるアメフト。日本では最近、「アイシールド21」という漫画の影響や、学校体育でフラッグフットボール(腰につけたフラッグを奪うことがタックルの代わりになるアメフト形式の競技)が取り入れられ始め、若年層にも注目される競技として発展しつつあるようです。
 
 今大会をアメフトの世界的発展へのマイルストーンにするためにも、開催国・日本の果たす役割は大きいといえるでしょう。
 
 
 佐野 裕文

+ 真夏の饗宴 +  第1回
 唐突だが、読者のみなさんのふるさとはどこだろうか?
 そして、ふるさとに受け継がれているお祭りはあるだろうか?
 
 なぜ、そんなことを聞くのか。
 
 それは今からこの Sports Of Japan という場所で、
 ‘祭り'について熱く語ろうとしているからである。
 
 しかもたったひとつの、それも筆者の故郷の祭りを、
 自由気まま勝手に熱く語ろうとしているから無謀である。
 
 ただ筆者が語ろうとしているその‘祭り'、
 たかだか一地域、片田舎の祭りとなめてかかると
 後々後悔しますよ (笑)
 
 そしてこの祭り漫談、「真夏の饗宴」は
 不定期ながら連載させてもらえるようなので、
 筆者の思う存分、語りたいと思う。
 お時間がある方は難しいことは考えず、
 ゆるりとお付き合いくださるとうれしく思う。
 
 それでは、第一回スタート
 
 <よさこい祭り>
 
 筆者は四国の太平洋側に位置する、高知県出身である。
 
 高知はよく「南国土佐」と称される。
 南国と呼ばれるとおり、高知の夏は非常に暑い。
 おそらく読者のみなさんが想像するよりも蒸し暑く日差しが痛い。
 
 そんな暑い土地柄、人柄も熱いのは言うまでもなく。
 ドンちゃん騒ぎが大好きという県民性も持ちあわせている。
 
 そんな人々が大不況なんて事態に陥った場合、どうなるか。
 ただで切り抜けるのは無理だったらしい。
 
 そんなこんなで大不況に陥った戦後、高知県には一つの祭りが生まれた。
 それが「 よさこい祭り 」である。
 意外に歴史が浅く(今年で第54回目)、戦後の不況を吹き飛ばそうと始まった祭りなのだ。
 どうやら徳島県の阿波踊りをライバル視して、当時は作られたらしいが・・・
 
 
 というところで、今回の語りを終わりたい。
 次回は「よさこい祭り」の中身、
 そしてなぜ筆者がスポーツを語る場所で
 「よさこい祭り」の話をしようと思ったのか
 また、ゆるりと語っていけたら良いなと考えている。
 どうぞ、お付き合いよろしくお願いします―
 
 *注意事項をお一つ。
 よさこいの話をするときには、高知のよさこい祭り自体のこと、
 また全国にあるよさこい祭りで高知の影響を受けたものを「よさこい系」と呼び、
 北海道の YOSAKOI ソーラン祭りの影響を受けたものを「 YOSAKOI 系」と
 呼び分けるらしい。
 筆者が語るのは全て、それでいう「よさこい系」の話になるので注意して頂きたい。
 
 
 杉野 綾美

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