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SEEDS-net vol.94
2008年01月15日発行 |
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SEEDS-net 読者の皆様、遅ればせながら明けましておめでとうございます!今年も SOJ 一同、読者の皆様に楽しんでいただける内容のメールマガジンを目指して、 SEEDS-net を発行していきますのでよろしくお願い致します ! さて、年明け早々、駅伝、ラグビー、サッカーといった早稲田の体育会の活躍が光っていますね。私たち SOJ もこれらの体育会の活躍に負けないような活動を今年は精力的に行っていきたいと思っています!
08 年は 4 年に一度のオリンピックイヤーです!今年 1 年、スポーツ界はどういった盛り上がりを見せていくのか楽しみですね!それでは新年第 1 号めの SEEDS-net をお楽しみください!(サノッチ)
<もくじ>
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++ インタビュー ++ 萩本欽一さん(後編)
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待ちに待った萩本欽一氏インタビュー後編をお届けいたします。
萩本氏が野球にこだわる理由、そして今の野球界に足りないと思うものとは?ほぼノンストップで最後までどうぞ!
なぜ、野球?
簡単なことで説明すると、ハンカチ王子って誰かが名前を付けたんだよね。彼はその名前を付けてくれるだろうと思ってやっていたわけじゃないんですよ。何気なくやっていた姿に、見事だね、マスコミって、『ハンカチ王子』って。もう皆がハンカチ王子だと思っているわけ。だけど某大学へ行ったら、あの大学つまんないな、ハンカチ出すなって言ったんじゃないかなっていう気がする … つまんない大学行っちゃったなぁって。ファンとしては、今選手で画を持っている選手がいない中で、やっと日本で美しい画を持っている選手が出てきた。だってあのハンカチを出しただけで、あのハンカチを売っている会社がどのくらい儲かったか。つまり、何気ない仕草が野球を観ている人を喜ばしているんじゃなくて、もう1つその向こうのハンカチを作っている人まで幸せにしている。そういう人まで幸せにしているって考えたら、『次は黄色いハンカチ出してあげようか』ぐらいの気持ちでないとね(笑)
ある意味スポーツって大きな仕事が出来るのに、大きな仕事をしてない。今は地域格差とかさ、地方が遅れているとかって言うけど、実を言うと野球は、そこまでも元気を出すことが出来るくらい大きな力を持っている。だから別にプロじゃなくてアマチュアでいいんですよ。アマチュアの方が面白いですから。アマチュアなのにも関わらず、地域の栄えた産業が出てきちゃった。元気が出てきちゃった。スポーツって、向こうの向こうの向こうまで何かを届けられる、凄いなぁって。
アマチュア野球に価値を見出している欽督。けれど、その発想の豊かさにこの質問をせずにはいられなかった。
もしもプロ球団のオーナーになったなら
まず優勝するなんて言いません(笑)最初から嘘つきたくないもん。だいたい戦力で今年は4位だと思ったら、『4位以外は目指しません。ファンも4位以外を望むんじゃない!』って。それでスタンドでやりたいね。『ガンバレガンバレ4位!』って。そうやって違う動きを違う言葉にしたい。だって全部のチームが優勝って言っているんだもん。今12球団あるから、10球団は嘘を言っていることになるんだよね。
なんか、野球選手を見ていると『そうですね … 』って言うのと、最後は『応援してください』って言うので決まっちゃってる。だから僕の夢としてはプロの監督やって、『選手一丸となって2位を目指します!』って言うこと。3位だったら『もう少しで2位だ』とか、1位になったら『ばかやろうっ!勝ちすぎだ。抑えろ抑えろ!そんなに勝ったら2位にならないだろ!』とかね(笑)そうしたら負け試合も楽しくなる。たとえ負けても悲しむことなく、『今日負けて首位と同率になったな。よしよし良かった』って言って、負けた試合も楽しく帰れる。だとしたら自分のチームが何位にいるか分かっていないと言えないでしょ?やばいなと思ったら、その年は3位を目標にすればいいし、ファンと一緒に3位だけは守ろうなって言えるし、4位でもワクワクするでしょ?『あと2勝すれば3位だぞ』って。だから楽しみ方もみんな違えばいいの。
良いヒットを打つにしても一人一人画を持ちなさいって言う。つまりカメラマンがシャッターを切りたい画。ハンカチ王子は画を持っているでしょ?その画が見たい。投げ方も打ち方も好き勝手にやって形が違うから、イチローとかの真似をしたりするわけでしょ?今のプロ野球の場合、画がないのね。だから子供たちが真似しない。記憶に残らない。画を持つって言うのは、例えばハンカチを使うとかもそうだけど、三振しても画になる人もいますよ。でも今は、三振してもホームラン打ってもみんな画が無いんだもん。あの人のホームランが好き、マウンドへ出て行くあの姿が好きっていう。
ゴルフなんてだらしないぞ(笑)だってスコアを付けてからですからね。言ってみれば感激よりも事務処理が先ですから。栄えないですよ。将棋なんて、名人が頭下げるだけ。だから凄い楽な仕事してるんだなって思っちゃうの。子供があこがれないですよ。やっぱり子供も画でわかるんだよね。例えばバントして成功してガッツポーズを見せることで、バントの努力をしたんだなってわかる。ヒットを打って何も表現しないと楽な仕事してるなって思われて伝わらないんですよ。そうでしょ?ホームラン打っても、泣くやつがいれば誰かのために打ったんだなとかお客さんは想像するしね。
野球って胴上げといういい画を持っているけど、もっといい画があるって事に気づいた。それは早稲田のラグビー部が優勝した時だけ歌う‘荒ぶる'という歌。まさにこれに向かってやってくる。それでこの歌が歌えたって皆歓喜して、スポーツ紙の一面を飾ったとき、画よりもその言葉にしびれてさ。今度の舞台はこの‘荒ぶる'を歌う舞台にしたいって書いてあって。どうしてそんな凄いやつがいるんだよ。どこにもないだろ?優勝したら歌う歌を持っているなんて、最近スポーツではこれに一番参ったね。感激したよ。先輩にそんな優れ者がいるんだぜ?ただ優勝するだけじゃなくて、優勝の歌を持っているっていうのは初めてだよ。やっと俺の理想が出てきたね。凄いなぁ?。俺の今の憧れ。荒ぶるなんて生意気な(笑)先にやってるやつがいるなんて悔しいね。先輩に魂が入ってるやつがいたんだな。あれを超えるスポーツの物語はないね。
選手に「楽しくやる」とは言わせない。やっぱり人を喜ばすっていうのは楽しくないですよ。結構辛いと思うんだ。皆楽しくやってますって言ってるけど、陰でどれくらい辛い努力してるか。だから楽しくやりますっていうのはあんまり好きじゃないですね。僕のチームでは、「楽しくやります」と「応援してください」は禁止。応援してくださいって言われると応援したくなくなるんだよね。応援っていうのは、しなくていいって言われてもすることで成立してるんだよね。だから言葉は少しずつ変えていく。
自分の画を持ってない選手が多いのはどうしてだと思いますか?
それは高校野球がそうするなって言ってるからですよ。それは選手がしないんじゃなくてね。だから高校野球でしょうね。規則は作ってもいいけど規則の使い方が良くないね。ガッツポーズしちゃいけないって言うのはアマチュア精神だからそう言うべきですよ。だけど、ガッツポーズしてる人がいたからって叱っちゃいけないですね。しちゃいけないってところでするところに価値があるのね。そこで黙って見ぬふりしようという粋な計らいが無いね。それがあれば、選手は色んな方向へ飛んでいく。
そういう点で僕は、ルールは正しいけど使い方が違うと思う。ガッツポーズをすると監督はきっと、『お前そんなことするんじゃないって言ってるだろ』って言うでしょう。そうじゃなくて、『お前しちゃいけないガッツポーズをするほど嬉しかったのか。野球って感情出したほうがいいな、今のは忘れてやるからあっちへ行け』っていう粋な計らいが欲しいね。ガッツポーズをすることでこの勝負にかけたんだなっていうのがわかるの。見てる人に色んな想像させることが大事。だから野球ってね、粋な会話してるんじゃないかってずっと思ってたよ。そういう気がするんだな。だからなるべく高校のときに、野球よりも粋な会話を練習してきて欲しいね。
今の子供はうまい嘘をつくようになって、凄く嫌なの。それは粋な計らいをする大人がいないからだと思うよ。0点なんか取ったらさ、『えらいよお前、カンニングしないっていうのは。よーし、30点やる!(笑)』とかさ。僕は野球ってそういうシャレをやってる気がしたの。僕がすべて発明するとか発見するじゃないのね。だからお客さんに、『そういう発明とか発見ってお客さんがするんだよ』って言ったことあるんだよ。そしたらお客さんは、『もうそろそろ1塁にばっか走るの止めて、打ったら3塁に走ってよ』って言ったよ。そういうちょっとした発明をしてみてはいかが?そういう人がたくさん出てくれば当然栄えますよ。
萩本欽一氏インタビューいかがでしたか?「何かをしようとするときには、本当にできそうなことの4倍くらいの地図を描けばいい」そんな言葉を聞いたことがあります。萩本氏の発想は、少し極端なものに見えるかもしれません。でも、ゴールデンゴールズの登場によって、野球ってこんな楽しみ方があったんだ、こんなに豊かなものだったんだと気づいた人は少なくないはずです。
今回のインタビューは2時間に及びました。お忙しい中、時間を割いてくださった萩本氏、松沼氏、そしてセッティングをしてくださった関係者のみなさまに、心から感謝申し上げます。
小池 絵里花 |
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++ Sport Illustrations ++ 「僕らの街にオールスターがやってきた! |
イベント開始前の会場にはレギュラーシーズンゲームとは全く違った雰囲気が漂っていた。なごやかというのだろうか。ピリピリとした緊張感のようなものは余り感じられない。その代わりに、これから始まる「お祭り」へのワクワク感やドキドキ感が肌を通して伝わってくる。
12 月 29 日(土)、新潟県・朱鷺(とき)メッセ。この会場において、「 BS フジ presents bj リーグ 2007-2008 シーズンオールスターゲーム」が行われた。会場につめかけた約 4500 人もの観客のボルテージは試合が始まると一気に高まりだす。 3 ポイントの打ち合いが始まったかと思えば、華々しいダンクシュートが随所で見られたりとオールスターらしい派手なプレイが次々とコート上で披露された。オールスターゲームといえばディフェンスよりもオフェンスに重点が置かれるものというイメージがあるが、 EAST チームはかなりタイトなディフェンスで WEST チームに点をとらせず、第1 Q から大量リードを奪う展開となった。そういった展開の中で、最終 Q に輝きを放ったのは、地元・新潟アルビレックス BB の小菅直人選手( 新潟県柏崎市 出身)であった。この Q の残り 5 分を切ったところから 3 連続 3 ポイントを決めると、最後にもブザービーターで 3 ポイントを決め、観客の心を大いにつかんだ。結局、小菅選手は 9 本の 3 ポイントシュートを沈め、両チーム最多の 31 得点をあげて MVP を獲得した。地元チームの地元出身選手が大活躍したこともあり、この日のイベントは大きな盛り上がりを見せて幕を閉じた。
試合終了後に次回のオールスターゲーム開催地が大分であることが発表されたのだが、この発表からふと考えたことがあった。振り返ると第 1 回は沖縄での開催で、今回が新潟。そして次回が大分での開催となるわけだが、いずれも地方都市で開催されているのだ。これは bj リーグが掲げる「 bj リーグ宣言」の中の「 bj リーグ 3 つの理念」から開催都市を選定したものなのだろうと私は推測する。特に 3 つの理念の中の「グローカル&コミュニティ」での『 「グローカル」とは、グローバル(国際性)とローカル(地域性)とを合体した言葉である。この二つのコンセプトを持って、バスケットボールを通じた一つのコミュニティ社会の創造とその拡大により社会に貢献する。』という 1 文だ。確かに、このイベントを通して新潟という地方都市は大いなる盛り上がりを見せた。
プロバスケのオールスターゲームを地方都市で開催することはその都市にとって名誉なことであり、望まれていることであり、本当に価値あることなのである。バスケット 1 試合分の何倍もの価値を提供してくれているといっても過言ではないだろう。プロスポーツによる地方都市の活性化とコミュニティの創造。そういったことが日本では当たり前になりつつあるし、今後も地方の発展にスポーツの持つ力が寄与していけるのであれば、それは本当に素晴らしいことだと思う。
佐野 裕文
【参考リンク】
bj リーグ公式ホームページ
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